■救護所・避難所が設置されたのち
災害時は病院も救護所も人が殺到します。
日頃から薬を飲んでいたり、医療行為が必要な方は、
特にご自身の体調・医療情報を携帯しておきましょう。
大きな災害がおきた後、街や家が壊れたり、大切な方が行方不明になったり、
災害時は精神的なショックが大きいものです。
普段は簡単に言えることでも思い出せなくなったりするものでしょう。
特にカタカナばかりの薬の名前などは、ちょっとしたことで ど忘れ しそうです。
それでも混乱する救護所や避難所の中でも、
ちゃんと自分の必要な医療や いつもの薬をもらう為には、自分自身で把握し正確に伝えなければなりません。
もしもの事態でも的確で迅速な医療をしてもらうために救急医療情報をまとめて書いて持っておきましょう。
東日本大震災の時にも、お薬手帳などで自分のいつも飲んでいる薬を
正確に伝えられた人は、いち早くその薬と同じ効能のある薬を出してもらえたそうです。
災害時は、薬や医療機器、医療スタッフ、水も・・・医療資源が非常に乏しい状態です。
そんな悪条件の中でも持病を悪化させることなく生き抜きたいのです。
いつも飲んでいる薬が何なのか、
その量は、何の病気で必要なのか・・・という
大切な情報を正確に伝えられるように
自分にできる備えとして、
自分の医療情報を把握して持っておきましょう。
私自身、死にかけたことのある患者なのですが、
その時に私の命を助けてくれた(元 主治医)
災害医療の専門家である 救急専門医 中森靖先生に、(中森先生についてはコチラ≫)
「患者は何を書いて持っておいたら良いのか?」
を伺い、私自身の緊急事態の経験をふまえ、
いつも持っておけるように、名刺大になる一枚のシートを考えました。
記入欄を埋めていくだけで、
もしもの緊急時に、医師が必要とする
あなたの大切な「体調・医療情報」が書き込めるようになっています。
災害医療の専門家、救急専門医 中森靖教授
(関西医科大学附属滝井病院救命救急センター)監修
「まもるカード」は実用性・必要性にご共感いただけ災害時に備えて多くの人に携帯してもらえるようにと
順天堂静岡病院市民講座「大災害に備える」にて、岡本 健 先生より
「これは優れもの、帰ったらすぐに書いて自分用の『まもるカード』を携帯するようにしましょう」と
ご紹介いただけ、聴講者に配布していただけました。
「発災時はいろいろ持ち出せない場合が多く、崩れかけた家に取りに帰るのは非常に危険なので
いつも携帯できる「お守り」型の「まもるカード」は、なかなか優れものです!
帰ったらすぐに書いて自分用のお守り型まもるカードを持っておきましょう。」
順天堂大学医学部附属病院救急診療科 岡本 健教授
災害はいつどこでおきるかわかりません。
いつも持つバッグや、
防災用リュックやポーチなどにつけて、
自分の体調・医療情報を備えておきましょう。
私はキーリングとして鍵と一緒に、
外出時はかならず携帯しています。
災害時の備えとして、自分にできる備えとして、
自分の、家族の、
体調・医療情報はいつも携帯しておきましょう!
■災害時の行動について想像する。それが災害への心がまえ・備え パニックを防ぐこと につながります。
このページで書ききれていない避難所生活での心がまえなど・・・
市民公開講座では詳しく岡本健先生が教えてくださいました。
その内容をまとめてブログでご紹介しています(全7回)
沢山ありますので、ブログもぜひご覧ください!
第1回 災害医療とは〔導入〕 http://asumosmile.seesaa.net/article/383798882.html
第2回 トリアージのことなど http://asumosmile.seesaa.net/article/383865673.html
第3回 持病のある人の心構え http://asumosmile.seesaa.net/article/385240307.html
第4回 阪神淡路大震災の教訓 http://asumosmile.seesaa.net/article/385402659.html
第5回 自分用の災害医療 http://asumosmile.seesaa.net/article/388386159.html
第6回 救急医療情報を携帯しよう http://asumosmile.seesaa.net/article/390585421.html
第7回 避難所生活での心がまえなど(最終回)http://asumosmile.seesaa.net/article/395757146.html