病院内の一画にある”あのスペース”。ここなんだろう?と疑問に思った方も多いのでは!?
その疑問に社会福祉士さんが答えてくれました。
【執筆者のご紹介はこのページ下部に】
みなさんが通院やお見舞いで病院に行かれたとき、
病院の一区画に「地域連携室」や「医療福祉相談室」という部署があるのに気付かれた方がいらっしゃるかもしれません。
何気なく通り過ぎるその部署ですが、部屋の中で何をしているのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?
このような部署は文字通り、地域や行政、他機関との連携や、困ったことがある場合の相談窓口という役割を担っています。
健康な時には感じないことですが、ご自身やご家族が病気になったり、生活環境が変わったりすると
いろいろ困ったことや不安なことが出てきます。
そのような時に頼りになるのが「地域連携室」や「医療福祉相談室」にいらっしゃる「医療ソーシャルワーカー」と呼ばれる方々です。
療養中の心理的・経済的な問題から
療養後の社会復帰に関することまで、
また、病院スタッフとのコミュニケーションの悩み等、
医療ソーシャルワーカーの担う範囲は多岐に渡ります。
当然、病気の治療に関わることは医師が担うことになるのですが
それ以外の社会生活全般の相談が医療ソーシャルワーカーの担当であると言うことができます。
具体的には・・・
治療費が高くて困っている、
退院後に自宅に戻るのが不安だ、
病院スタッフの説明が分かりにくくて理解できない、等です。
現在、医療ソーシャルワーカーの多くが社会福祉士等の有資格者で、利用できる医療・福祉制度(サービス)に精通しています。
また、地域の他の医療機関や行政機関、福祉サービス提供事業所との連携を図っており、
複数の視点から問題解決に取り組むことが可能になっています。
医療ソーシャルワーカーは病院に勤務しているスタッフでありながら、
基本スタンスは「患者さんの味方」という立場になりますので、
もし困ったことや不安なことがあれば、一度医療ソーシャルワーカーを尋ねてみることをお勧めします。
2015年8月
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■この記事を書いた人 writer ヴィンセント
大阪府枚方市在住。脊髄係留症候群による下肢障害、特発性慢性疲労
アスモスマイルサポートメンバー
社会福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、障害者職業生活相談員など 資格保有
医療ソーシャルワーカー、高齢者施設の相談員・施設長、福祉用具専門相談員などを経験
慢性疲労症候群の啓発活動に尽力中!
Twitterアカウント:gintaro_y